ビル管理会社が行なう防火対象物点検|安心できるビル環境づくり

ビル

清掃による防火対策

作業員

ビル管理業務の一環としてよく知られているものに、清掃業務があります。
ビル内の通路、共用部分を清掃し、気持よく使用できるようにするのもビル管理業者の務めです。
加えて、清掃は防火措置としても非常に有益なものです。
新宿歌舞伎町ビル火災では、避難経路に荷物が積まれており、避難経路として機能していなかったことが被害拡大に繋がったと言われています。また、防火扉が開け放たれており、閉じることができなかった理由に、防火扉の前に荷物が置かれていたことが考えられます。
清掃業務の過程で、災害時に問題となりえる荷物を整理し、場所を変えたり、避難の妨げとなるようなものを片付けることで、ビル使用者の生存率を大きく向上させることができます。
また、新宿歌舞伎町ビルの出火原因は明らかにされていませんが、荷物が乱雑に廊下に放置されているような雑居ビルは放火対象に選ばれやすく、定期的な清掃で火元になるような物をなくすことでそもそもの火災原因を作らないことも重要です。

防火とは、自然発生するような火災だけでなく、誰かの意図的な放火もできるだけ防ぐということです。
どちらにしても、実際に火災が起きれば被害を被るのはビルそのものと、ビルの使用者、そしてビルの管理者なのです。被害を避けるためのあらゆる対策を講じる必要があります。
また、火災が発生した状況を想定しての防災訓練を定期的に行うことによって、実際に火災が発生してしまっても、その場その場で適切な状況判断ができるよう意識付けることができます。
火災現場での対応としては、消火活動をするべきか、それとも避難するべきかの判断が重要です。火災はごく初期の状態であれば、消火器や水などで火の勢いをせき止めることができます。消火器の使用法や、火を消すための水の供給源と運搬方法などを把握していれば、被害の拡大を未然に防ぐことができるかも知れません。
一般に、火災が発生したときに消火活動から避難に行動を移すべきタイミングとは、火が天井に燃え広がったときと言われています。火元から天井、あるいは壁など広範囲に燃え広がったのを確認したら、消火活動の最中であっても速やかに避難しなくてはなりません。

こうした消火活動と避難のタイミングや、消火活動の方法、また関係各所への連絡手段など、いざというときに知らなければ困ることをビルの管理者や使用者に伝えるのも、防火対象物点検資格者の務めです。