ビル管理会社が行なう防火対象物点検|安心できるビル環境づくり

ビル

点検の発端となった事件

建物

防火対象物点検が義務付けられるようになったきっかけに、平成14年に起きた新宿歌舞伎町ビル火災事件があります。
この火災による死者は44名にも上り、大きな人的・物的被害をもたらしました。
この事件では、新宿区歌舞伎町にある雑居ビルで起こりました。
出火場所は3階のエレベータ付近だったと言います。3階にいた19名中16名、4階にいた28名全員が命を落としました。
この災害がここまで大きな被害をもたらした原因は、以下のように考えられます。
・誤作動が多いという理由で自動火災報知機の電源が切られており、火災の発覚が遅れたこと。
・避難経路として設計されていた通路にも荷物が乱雑に積まれており、避難経路として機能していなかったこと。荷物の中には可燃物も含まれていた。
・3階、4階部分の防火扉が開け放たれており、火炎や煙を防ぐ役割を果たせなかったこと。
・生存した3階の麻雀店従業員3名が、火災時の対応を誤り、窓を開けて外気を取り入れたことで火災が広がったこと。

いずれも、事前によく注意していれば改善することのできた部分であり、改善されていればこのような未曾有の災害に繋がらなかった可能性があります。
そのため、この火災事件を受けて、防火対象物点検が義務づけられるようになりました。
防火対象物点検では、新宿歌舞伎町ビルと同じ状況に陥らないよう、防火対策がしっかりと講じられているか、避難経路は機能するように図られているかどうかの点検、また災害が起きたときのことを想定した防災訓練の実施やその指導をビル管理者や使用者に対して行います。